ローンボウルズのボウル

資料番号Q-0481
公開解説ローンボウルズ(Lawn Bowls)は、中世以降に行われた「九柱戯」などと同じルーツを持つボウリング型競技。イギリスを中心に発達し組織化が進んだ。競技は、縦35m前後、横5m前後の長方形のリンク(Link)の定められた範囲内で、先攻チームが転がした目標球(ジャック、Jack)に近づけて停めたボウル(Bowl)の数を競う。ボウルは、現在は合成樹脂製だが、古くは木製であった。地面を転がすボウルは、空中に浮く場面がある球であるボール(Ball)とは区別されている。大小のマークが入った2面とボールが転がる走行面があり、小さいマークが入った面に重心を片寄せてあるため、ボウルが転がる軌跡は緩やかなカーブを描く。芝生の種類や長さ、湿度などの影響も受けるため、選手はそれらを総合的に読み取って投球しなければならない。マークは競技中にどの選手のものかを識別する役割もあり、このボウルには「赤いサソリ」のマークが彫られている。刻印から、比較的曲がりの少ない“Classic Ⅱ”タイプ、サイズ3(直径124mm)、やや重めのボウルだとわかる。

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