極東書店カタログCOL-1079 September 2018 日本とオリンピック・ムーブメントコレクション

資料番号OB-0246
資料大分類オリンピック
年代分類2010年代
関連年月日2018
寸法(高さ、縦)297.00
寸法(幅、横)210.00
公開解説【極東書店カタログCOL-1079記載内容/「日本とオリンピック・ムーブメントコレクション」全104点 \5,400,000(税込)  56年ぶりに開催される2020オリンピック・パラリンビック競技東京大会。開催まで残り2年を切り、徐々にその機運も高まりつつあります。/ 日本のオリンピック・ムーブメントの萌芽はおよそ100年前に遡ります。それは、嘉納治五郎(1860~1938年)が、1909年に国際オリンビック委員会(IOC)委員に日本人として初めて就任した事からはじまります。嘉納は講道館柔道を創始した人物であり、日本に存在していた柔術の各流派をまとめ、青少年の教育のために、柔道を教育的教材として発展させたことで知られています。/ 近代オリンピックの父と呼ばれる、当時IOC会長であったビエール・ド・クーベルタンは、スポーツによる教育改革に熱心な人物、つまり嘉納のような人物を仲間に加えることを求めていました。/ 本コレクションは日本が嘉納によって近代オリンピックに初参加を果たした1912年のストックホルム大会の公式記録を嚆矢に、日本が歩んで来たオリンビック・ムーブメントの証しを辿ります。その白眉は戦火が忍び寄る国際情勢に翻弄され、準備の途中で返上を余儀なくされ幻と化したもう一つの東京大会 (1940年)に関するコレクションです。中でも、東洋初の東京招致を成功させた嘉納の想いを象徴する、ふたつの招致用アルバムが収録されている点にあります。No.6は1935年に当時のIOC役員や会長のクーベルタンに送付された西陣つづれ織りを表紙に施した豪華版アルバムで、東京市が当時1部100円もの費用をかけて60余部を製作したと言われるものです。本アルバムには江戸東京博物館の特設展での展示されたことを示す記録が付されています。そしてNo.7は嘉納自らが1934年のアテネIOC総会で東京招致のために配布した「Tokyo Sports Center of the Orient」で、赤地の薄布装丁に天金を施した手の込んだ作りのアルバムです。ふたつのアルバムからは、関東大霞災から復興を遂げた東京の姿を世界にアピールし、戦火に消えてしまいそうな五輪の火を灯すべく奔走した嘉納の、そして平和を希求していた人達の想いが伺えます。いずれものアルバムも海外IOC委員向けに配布されたというその希少性からも日本での所蔵をほとんど確認することができていません。/ これら貴重な資料をはじめとし、現代へと続く日本のオリンビック・ムーブメントを包括的に収録した本コレクションは、比類なき圧倒的な内容を有するものとなっており、オリンピックの光と影をつぶさに記録した時代の証人と呼ぶにふさわしい資料集といえましょう。】

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