蹴鞠 国芳の浮世絵絵葉書「流行猫の曲鞠」
資料番号 | Q-0569 |
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公開解説 | 蹴鞠 国芳の浮世絵絵葉書「流行猫の曲鞠」。無類の猫好きであったとされる、江戸時代末期の浮世絵師、歌川国芳(うたがわ くによし、1798-1861)の「流行猫の曲鞠」(はやりねこのきょくまり)、制作年代は1841年(天保12)、落款は一勇斎国芳画、板元は川口屋宇兵衛。曲鞠(きょくまり)とは、鞠・毬を用いた曲芸で、サッカーのリフティングのようなもの。曲鞠で一世を風靡した菊川国丸の演目を、猫に置き換えたパロディものの作品。猫が演じている曲芸10種類①たびぬぎ(足袋を脱ぎながら蹴鞠)②ひざまり(膝だけで蹴鞠)③高まり(ポーンと鞠を高く蹴り上げている)④たばこのみ(キセルで煙草を吸いながら蹴鞠)⑤瀧ながし(立てた膝の上でマリを転がす)⑥平た蝶(うつぶせになった背中の上で鞠を転がす)⑦たすきがけ(腕から首の後ろに鞠を転がす)⑧下りふぢ(木にぶら下がりながら蹴鞠)⑨負まり(背負うように肩に鞠を乗せている)⑩花生(花をいけながら鞠を操っている)。「流行猫の曲手まり」と対をなす作品 |