フラッグフットボール 競技説明
競技名称 | フラッグフットボール |
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資料解説 | フラッグフットボールはアメリカンフットボールを起源とし、第2次世界大戦中に軍人のレクリエーションとして生まれたスポーツ。日本には1990年代後半から本格的に伝わった。アメリカンフットボールのタックルの代わりにプレーヤーの腰の左右につけた「フラッグ」を取ることとし、コンタクトプレーを原則禁止(反則)している。アメリカンフットボールの戦略性をそのままに少人数・少スペース(5人制、36×22.5m)20分ハーフでより安全で幅広い層が参加できるように開発された団体球技である。 日本における総括団体は、2008年設立の日本フラッグフットボール協会(Japan Flag Football Organization、JFFO)である。2011年度施行の「小学校学習指導要領」の解説書にフラッグフットボールが例示掲載されることとなり、全日本フラッグフットボール協会と日本フラッグフットボール連盟の2団体が合併したものである。2020年度施行「小学校学習指導要領」では本編に掲載された。授業事例もそれに応じて飛躍的に伸びており、1998年40校、2002年1000校、2015年には5200校以上の小学校で実践されている。JFFOはフラッグフットボールの日本選手権NFL FLAGを開催し、一般(高校生以上)、女子(中学生以上の女子)、中学生、中学女子の4カテゴリーがある。小学生には、小学生(小学生の男女により構成)、低学年(小学1~3年生の男女により構成)の2カテゴリーがある。フラッグフットボールの楕円球には中サイズと小サイズがあり、JFFOのロゴマークがついた公認球を使用することとなっている。一般、女子、中学生は中サイズ(長外周64cm、短外周47cm、重さ352g)、小学生は小サイズ(長径の外周53cm、短径の外周40cm、重さ151g)を用いる。 日本アメリカンフットボール協会(JAFA)もフラッグフットボールの普及を行なっており、2021年3月「第9回 JAFAフラッグフットボール日本選手権」を開催している。この大会は、IFAF(国際アメリカンフットボール連盟)が定めるルールに基づいて、男子、女子、中学生、中学生女子の4カテゴリーで行われている。楕円球のサイズの規定は、男性:レギュラーサイズのボール(規格はアメリカンフットボール公式規則に準拠、長直径27.6~29.1cm、長外周70.5~72.4cm、短外周52.7~54.0cm、重さ397~425g、size 9)、女性:ユースサイズのボール(例:TDY規格、size 7、長直径27.5cm、長外周67cm、短外周49cm、重さ340~350g)、16歳未満:ユースサイズのボール(例:TDY規格、size 7)、13歳未満:ジュニアサイズのボール(例:TDJ規格、size 6、長直径26.5cm、長外周64cm、短外周47cm、重さ320~330g)となっている。 2021年から国内大会を統合してJFFOとJFAF共催で日本フラッグフットボール選手権を開催し、2022年度から国際ルールに完全移行する。「NFL フラッグフットボール日本選手権大会(NFL FLAG)」は、全国の小学生が最終目標とする大会となる。 2年に1度、IFAFフラッグフットボール世界選手権が開催される。ワールドゲームズ2022年バーミンガム(アメリカ)大会では、招待競技としてフラッグフットボールが実施される。2021年開催の世界選手権の上位8チームが出場権を獲得する。 なお、ビーチフラッグフットボールは、アジアビーチゲームズ(Asian Beach Games、アジアオリンピック評議会(OCA)により、2年に1度開催されるスポーツ競技大会)2014プーケット大会(タイ)で正式競技として実施された。 |