資料解説 | ラグビー(Rugby)[闘球]は、ラグビーフットボール(Rugby football)とも呼ばれるフルコンタクトチームスポーツである。ラグビーという名称は、イングランド中部のラグビー校(1567年創立の名門パブリックスクール、男女共学の寄宿学校)で1823年に生まれたとされることに因む。ラグビーユニオン(15人制)とラグビーリーグ(13人制)があり、日本でのラグビーは通常ラグビーユニオンである。フィールド上の各サイドの人数やルールが異なる幾つもの派生競技がある。7人制ラグビー、10人制ラグビー、タッチラグビー、タグラグビー、ミニラグビー、フラッグラグビー、ビーチラグビー、スノーラグビーなど。15人制ラグビーのフィールドは100×70m(7人制も同じ)で、試合時間は40分ハーフ(7人制は7分ハーフ)。プレーヤー全員が手を使えるが、ボールを前に進める方法は足で走る、あるいは足で蹴るだけである。攻撃側のプレーヤーはボールを持った味方プレーヤーより前方にいたらプレーに参加できない。相手の攻撃を食い止める方法は「タックル」だが、細かい規則がある。ボールは、中学・高校・大学・一般では5号球(楕円形で4枚張り、長径280~300mm、長周囲740~770mm、短周囲580~620mm、重さ410~460g)を使用。男女とも同じ(7人制も同じ)。1980年代までは革素材のラグビーボールが主流であったが、近年は合成ゴム素材がほとんどとなっている。(13人制ラグビーリーグのピッチは100×68m、ボールは長さ270~290mm、縦周囲730~750mm、横周囲580~610mm。重さ380~440gで15人制より少し小さく軽い。)ラグビーでは得点の仕方によって点数が異なり、トライ5点、コンバージョンゴール2点、ペナルティーゴールとドロップゴールは3点となっている。とくにトライの点数は0点から5点へと長い期間をかけて高くなっている。ラグビーユニオンの国際競技連盟はワールドラグビー(World Rugby、2014年に改称)で、アイルランドのダブリンに本部がある。国内競技連盟は日本ラグビーフットボール協会(JRFU)である。女子の場合、1988年に日本女子ラグビーフットボール連盟が発足し、2002年にJRFUに正式加盟した。15人制ラグビー女子日本代表を「サクラフィフティーン」と呼ぶ。夏季オリンピックでは、男子15人制が1900年パリ大会、1908年ロンドン大会、1920年アントワープ大会、1924年パリ大会で正式競技として実施された。2016年リオデジャネイロ大会で男女7人制として復活した。15人制のラグビーユニオンの世界最高峰の大会は、1987年から開催しているナショナルチームによる世界選手権大会「ラグビーワールドカップ」である。2019年第9回大会は日本で開催された。女子は1991年から女子ラグビーワールドカップを開催している。 |
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