資料解説 | 「ボディビル」と略される場合もある。走る、泳ぐなどによって筋肉を作るのではなく、バーベルやダンベル、エキスパンダーなどを使用し、科学的な方法で刺激を与えて筋肉を大きく発達させる。ウェイトトレーニング、レジスタンストレーニング、筋力トレーニングなどは、ボディビルディングをもとに、スポーツの基本的なトレーニングとして応用されていった。競技では、筋肉の発達度、ダイナミックさ、美しさ、バランスなどを競う。男子選手は7つ、女子選手は5つの規定のポーズをとったり、5〜7人1組で音楽にあわせてフリーポーズを行う。審判は筋肉の大きさ(バルク)、形と明白さ(カット)、鮮明さ(デフィニション)、バランス(上下などの均斉)、ポーズの流れや表現法を審査する。著名なボディビルダーの薬物使用による死亡や重症例が起きたことから、審判員の指名により、選手はドーピング検査を受けることが義務づけられている。近代的なボディビルディングのはじまりは、ドイツ人医師のユージン・サンドーが1896年第1回アテネ五輪の開催に呼応して出版した『筋力とその強化法』が世界に広がったこととされ、1898年にはロンドンで重量挙げと合わせたコンテストが開催された。国際的に人気が高まる中で、米国のスポーツ統括組織アマチュア・アスレチック・ユニオン(AAU)がウェイトリフティング競技の1種目に位置づけ競技会を開催したのは、1939年であった。日本では1955年に日本ボディビル協会が設立され、1967年に初めて世界大会への日本人選手を派遣した。1972年には公認指導員、公認審査員制度を設置して運用しはじめた。1982年には日本ボディビル・フィットネス連盟(JBBF)に改称、国際ボディビル連盟(IFBB)に加盟した。ワールドゲームズでは1981年第1回大会から2009年第8回大会まで実施された。 |
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