資料解説 | ペタンク(pétanque)は、20世紀初めに南フランスで考案された球技で、名称は南フランス・プロヴァンスの方言「ピエ・タンケ(両足を揃えて)」に由来する。目標球(ビュット)に金属製のボールを投げ合って、相手のボールより近づけることで得点を競うスポーツ。ペタンクは、スポールブールSport-Boules(別名ブール・リヨネーズBoule Lyonnaise)、プロヴァンサルゲームをベースにしている。こうした球技をブールスポーツBoules sportsと呼び、ヨーロッパ、特にフランスやイタリア(ボッチェ)を中心に普及している。ワールドゲームズでは、ブールスポーツとして1985ロンドン大会より正式競技となっている。【ボールの規格:ステンレス鋼や鋼鉄などの金属製、直径70.5~80mm、 重さ650~800g】【目標球(ビュット)の規格:木製もしくは合成素材、直径30mm±1mm、着色可】ゲームにはトリプルス、ダブルス、シングルスの形式がある。競技用公認ブールは、主にイノックス(ステンレススチール)とカーボン(炭素鋼)を用いている。ペタンクのブール(ボール)には模様、縞模様が入っているものがある。ビュット(目標球)に向けてボールを転がして近づける「ポワンテ」には縞模様のあるブールを、ターゲットボールに向かって自分のボールを投げ、ほぼノーバウンドで当てて弾き飛ばす「ティール」には縞模様のないつるつるのブールがいい、と考える人が多い。ブールの表面の縞模様は、衝撃を和らげ、バウンドせずに地面をすべるために刻まれている(特許がある)。 |
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