資料解説 | ドラゴンボート(dragon boat)は、中国、日本、東南アジアを中心に分布する伝統的な舟漕ぎ競争が、1976年香港開催の「香港国際龍舟祭」をきっかけに「ドラゴンボート」と名称を統一して国際的スポーツに変化したもの。国際レベルでの近代スポーツとしてのドラゴンボートは、国際ドラゴンボート連盟(IDBF)が運営する。国際ドラゴンボート連盟は国際スポーツ連盟機構(GAISF)に加盟している。ドラゴンボートには2種類あり、連盟組織が主催する競技スポーツと、伝統的な祭りとして世界中でさまざまなルールやスタイルで行われている祭典行事である。競技スポーツとしてのドラゴンボートはドラゴンを模した船体を使用し、障害物の無い直線コースまたは周回コースでタイムを競う。通常、200mまたは250m、500m、1000m、2000mの距離で公式ルールに基づき、1名のドラマー、10名~20名の漕ぎ手、1名の舵取りで競われる。アジア競技大会では2010年広州大会(中国)、2018年ジャカルタ/パレンバン大会(インドネシア)で正式種目として実施された。ワールドゲームズでは、2005年デュースブルク大会(ドイツ)、2009年高雄大会(台湾)で公開競技として実施された(統括団体は国際カヌー連盟(ICF)となって降り、日本語表記はドラゴンカヌーである)。 |
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