資料解説 | クロッケー(Croquet)とは、芝生のコートで行われるイギリス発祥の球技。4個の色違いの木製またはプラスチック製のボールをマレット(木槌)で打ち,一定の順に配置されたフープ(球門)を通過させ,所定の位置に設けられた1ないし2個のペグ(標柱)に当てて得点を競う、あるいは早さを競う競技。競技の際、上下ともに白い服装でする伝統がある。世界クロッケー連盟では各国協会に承認された国際標準ルールのゲームを正式には『アソシエーション・クロッケー(Association Croquet)』と呼んでいる。これとは別にゴルフ・クロッケーと呼ばれるものもある。フランスに始まり,英国で19世紀なかば以降イギリス、アメリカで盛んに行われた。日本にも明治初期に伝わった。第二次世界大戦後クロッケーをもとにゲートボールが考案された。【オリンピックでは1900パリ大会で公式競技として実施された。また、アメリカにおける変種であるロックが1904セントルイス大会で公式競技として実施されている】。1983年に日本クロッケー協会、1986年に世界クロッケー連盟が設立され、1989年からは世界選手権が開催されるようになった。日本民俗学の創始者柳田國男(1875~1962)の書屋を移築保存する長野県飯田市にある柳田國男館には、柳田のクロッケー道具一式が展示されている。 |
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