シャンチー(中国象棋) 競技説明
競技名称 | シャンチー(中国象棋) |
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資料解説 | 中国とベトナムで盛んに行われているボードゲーム。将棋に類する。中国では国の正式スポーツとされ、非物質文化遺産に指定されている。一方は紅(ホン/日本語ではあか)、一方は黒(ヘイ/日本語ではくろ)となり、紅が先に差す。それぞれ7種類16枚の円盤状の駒を縦9本、横10本の線が引かれた専用の盤に置き、相手の駒をとりながら進む。駒はマスの中ではなく、線の交差点に置く。機能が同じでも、紅と黒で名前が異なる駒がある。日本の将棋とは異なり、取った駒を再利用することはできない。シャンチーではゲームがはじまってから双方10手くらいまでを序盤とし、中盤、終盤へと進む。将棋やチェスよりも序盤が短いのが特徴である。世界選手権は1990年から開かれた。 2009年10月に開催されたアジアオリンピック評議会(OCA)主催の「第3回アジアインドアゲームズ(ベトナム・ハノイ)」には、日本から3名の選手が派遣された。日本オリンピック委員会(JOC)によるオリンピック・ムーブメントの一環としての日本からのシャンチー選手の派遣は、これが史上初であった。2010年中国・広州で開催されたアジア競技大会(夏季)では正式競技として実施された。 国内での普及は、シャンチーの国際性に着目した日本将棋界の大山康晴(十五世名人)が1973年に日本シャンチー協会の前身となる「日中象棋協会」を設立、翌1974年に第1回全日本選手権大会が開催された。1991年に、日本シャンチー協会に改称し、国際組織に加盟した。 |