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杉山鶏児筆「大日本帝国憲法発布奉祝文」及び河鍋暁斎筆「舞楽蘭陵王図幕絵」
大分類 | 【指】指定文化財 |
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名称(ヨミ) | スギヤマケイジショ「ダイニホンテイコクケンポウハップホウシュクブン」オヨビカワナベキョウサイヒツ「ブガクランリョウオウズマクエ」 |
種別 | 有形文化財 |
区分 | 書跡/絵画・工芸品 |
員数 | 1張 |
指定年月日 | 2019/04/01 |
指定番号 | 千文(有)第79号 |
所在地 | 日比谷公園1-4 日比谷図書文化館 |
所有者(保持者) | 千代田区 |
年代 | 明治22年(1889) |
内容・伝来 | 明治22年(1889)2月11日に行われた大日本帝国憲法発布を祝うために、当時の麹町四丁目町会が依頼して制作された幕。現状では、杉山鶏児による大日本帝国憲法発布に対する奉祝文と、河鍋暁斎による舞楽の蘭陵王の図とが両面縫い合わせられている。幕絵は、舞楽の蘭陵王を題材とする。中国・北斉時代の高長恭がその美貌を隠すために、獰猛な仮面をつけて戦いにのぞみ、勝利を収めた故事にもとにした演目である。本作は暁斎の描いた幕としては数少ない現存例であり、最晩年の制作であるという点で、美術史上注目すべき作品である。日本近代史において重要な出来事である、明治22年の大日本帝国憲法発布の際には、東京の各地で山車や旗、造り物を飾り立てて、その祝典を大いに盛り上げた。本作はそういった当時の状況のなかで、千代田区(麹町区)の人々がどのように祝賀したかを今に伝えており、歴史的、文化的にも貴重な資料である。 |
備考 | 幕絵の落款:「如空暁斎圖」 幕絵の印章:「筆峰之日本」(朱文方印)、「惺惺」(白文方印) 材質・技法:綿本墨書墨画着色 法量:総長227.0cm×542.5cm、本紙183.0cm×542.5cm 杉山鶏児(生没年不詳)について:静岡県の士族出身で、文部省に出仕した経歴をもつ。明治10年代には、漢文学などの古典や骨董に関する出版物に携わっていた。 河鍋暁斎(1831-89)について:幕末から明治時代にかけてあらゆるジャンルを描き、「画鬼」とも称された。河鍋暁斎が逝去したのは明治22年(1889)4月26日で、本作が完成し掲げられたのはその2ヶ月前であり暁斎の最晩年の大作である。 |