二代歌川広重「御上洛東海道 平塚」

大分類展示品
解説原稿(ルビ入り)中央に描かれている橋は馬入橋(ばにゅうがわ)です。中央の赤い吹き流しには源氏(げんじ)の家紋(かもん)である笹竜胆(ささりんどう)があしらわれていることから、鎌倉(かまくら)時代、源頼朝(みなもとよりとも)が橋の落成式(らくせいしき)に参加した場面が描かれています。しかしそれだけでなく、「御上洛(ごじょうらく)」と題されたこの浮世絵(うきよえ)シリーズは、当時229年ぶりの上洛(じょうらく)が話題となった14代将軍(しょうぐん)徳川家茂(とくがわいえもち)(1846~1866)の上洛をも題材にしていると考えられます。当時は、将軍を絵に描くことは禁止されていました。源頼朝を将軍になぞらえて直接的な表現を避けるといった工夫が見られます。

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