セルパンの門

作品名(よみ)セルパンノモン
作 者浜田知明
公開解説熊本出身の浜田知明は、戦後日本を代表する版画家・彫刻家のひとりです。1930年代に東京美術学校で学び、銅版画の技法を習得。1939年に同校を卒業すると同時に入隊しました。その軍隊生活での経験をふまえて戦後に制作した銅版画《初年兵哀歌》のシリーズは、国内外で大きな注目を集めました。
1980年代には彫刻の制作を開始し、現代社会やそれを構成している人間たちを、すぐれた造形感覚でもってユーモラスに風刺する作品を数多く残しています。
《セルパンの門》は当館が作家に制作を依頼した作品で、2005年に当館のホームギャラリーに設置されました。「セルパン(serpent)」とはフランス語で蛇のこと。アダムとイブをそそのかしてリンゴを食べさせた生き物とされますが、ここでは知恵の象徴として用いられているようです。手前の人物は、知識の宝庫への扉を開けるよう人々にうながすような姿勢でたたずんでいます。

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