野見山暁治

作家名(よみ)のみやまぎょうじ
作家名(英語)NOMIYAMA Gyoji
生地福岡県嘉穂郡穂波村
生年1920
没地福岡県福岡市
没年2023

作家解説

福岡県の炭鉱地帯、嘉穂郡穂波村(現・飯塚市)に生まれる。幼少期より絵に興味を示し、嘉穂中学校美術部で東京美術学校師範科卒の鳥飼竜海から影響を受け、画家を志す。1938年東京美術学校油画科予科に入学、翌年本科に進学し南薫造教室に入る。戦争のため1943年に繰り上げ卒業、満州へ出征したが病で内地送還され、福岡療養所で終戦を迎えた。戦後、自由美術家協会に参加(1964年退会)。上京後もしばしば郷里の福岡に戻り、筑豊の炭鉱風景を描く。1952年にフランス政府私費留学生として渡仏し、1964年までパリなどで制作した。1958年に第2回安井賞受賞。人物や風景を強烈な色彩と筆触で描いていたが、次第に抽象性の高い画風へと変化した。東京と福岡県糸島市のアトリエで、うつろう自然と向き合い制作を続けた。自身の戦争体験から、戦没画学生の遺族を回って遺作を集めた画集『祈りの画集 戦没画学生の記録』(共著)を1977年に刊行、作家の窪島誠一郎とともに戦没画学生の作品を展示する「無言館」(長野県上田市)設立に尽力した。1981年東京藝術大学名誉教授、2000年に文化功労者、2014年に文化勲章。

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