磯見輝夫

作家名(よみ)いそみてるお
作家名(英語)ISOMI Teruo
生地神奈川県鎌倉市
生年1941

作家解説

神奈川県立横須賀高校在学中に独立美術協会の樋口加六に師事した。東京藝術大学に不合格となったが、島田章三らが主宰する横浜造形研究所に通い、二浪して同大学に入学。1966年、油画科(山口薫教室)を卒業。1971年、木版画を学ぶために大学院に再入学し、特に板目木版に取り組み、1973年に版画専攻修士課程を修了。当初は風俗的なモチーフを写実的に表現していたが、1978年に板をベニヤ合板から杉板に変えると同時に版を何枚も並べた大きなモノクロームの作品を好んで制作するようになる。80年代の磯見の一貫したモチーフは風景の中の人物像であり、その作風は表現主義的でもあり象徴主義的でもあった。しかし、90年代の作品では人物像が解体されて自然と一体化する。2000年代に入ると、人物像は完全に消えて抽象化が顕著になっていく。長く愛知県立芸術大学で教鞭をとり、2007年から6年間学長を務めた。2016年に横須賀市美術館で開催された嶋田しづとの二人展では、大型木版画が一堂に展示された。

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