アトリのオス(天城町総合運動公園、4月)

アトリ ( Brambling )

名称(ヨミ)あとり
中分類スズメ目
小分類ホオジロ科
形態スズメよりわずかに大きい。体色はおおまか、赤茶、こげ茶、黒、白、薄い灰色で構成され、比較的派手で、メリハリがある色調。雄の夏羽は頭が黒く、冬羽は雌に似るものの頬の灰褐色部分に細かな黒斑がある。雌は雄よりやや淡色で、頬は茶色がかった灰色や薄い茶色。頭頂の羽毛を立てていることが多く、頭が山型に見える。尾のシルエットは、先が二股になっているのが特徴で、遠目にはアジやイワシの干物の尾と似た印象。
生息種類旅鳥
概要※現代日本では、今一つ馴染みの薄い野鳥だが、古事記、日本書紀、万葉集にも記載があり、古くから知られている。

【分布】
ユーラシア大陸の亜寒帯で広く繁殖し、冬はユーラシア大陸の中緯度以南やアフリカ大陸北部の暖地へ移動するとされる。徳之島では、稀に春秋の渡りの時期に見られる。国内には冬鳥として渡来し、徳之島ではあ春秋の渡りの時期のみ見られる。

【生態】
数羽~数十羽の群れで渡来することが多く、徳之島では越冬せず、長くても数日で移動していく。全国的に、渡来数にはムラがあり、徳之島では渡来しない年もある。樹上を好むため、木々のある場所に飛来することが多いが、秋冬は地上で採餌することが多い。「キュウィーン」や「フィ・フィ・フィ」などと鳴く。

【島内の目撃情報】
春は2、4月、秋は10、11月に記録がある。町内では松原~岡前川津辺海岸のモクマオウの樹上、天城町総合運動公園の樹上や芝地などで見られる。伊仙町の喜念浜のモクマオウでも観察されている。
観察できる場所春秋の海岸のモクマオウ、天城町総合運動公園の芝地など

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