ヨシガモの雄(上名道池、4月)

ヨシガモ ( Falcated duck )

名称(ヨミ)よしがも
中分類カモ目
小分類カモ科
形態マガモやハシブトガラスよりやや小柄。雌雄異色で、雄は派手、雌は他の種と見分けにくい。雄の特徴は、繁殖羽になると、フランス第一帝政の皇帝ナポレオンの帽子を縦にかぶったような頭が緑の金属光沢により輝くところ。角度によっては赤茶に見える。首には深緑の襟(えり)のような模様がある。ほかはモノトーン。雌は全体に濃淡のある褐色で、くちばしは雄と同様に黒く、特徴は希薄。しかしながら、繁殖羽には雄だけでなく、雌にも翼をたたむと刃物の鎌のような目立つ羽毛が腰の上部に生え、見分けやすい。目立った翼鏡(よくきょう)*は無い。

※カモの雌は一般的に種の見分けが難しいため、一緒に、または近くにいる雄により判断するのが妥当。

*翼鏡(よくきょう)は、翼の後方、内側にある色鮮やかな羽毛のことで、種によって異なるため、見分けに用いられる。
生息種類冬鳥(渡鳥)
概要【分布】
モンゴル、ロシア、中国のともに東部で繁殖し、国内では少数が北海道でも繁殖するとされる。越冬には国内や中国南部、東南アジアへ渡る。徳之島では春秋の渡りのほか、少数が越冬することがある。

【生態】
主に水草や種などを好んで食べるが、淡水の水生昆虫なども食べる雑食性と思われる。深く潜水できないため、浅い池に飛来する。

【島内の目撃情報】
町内では、天城集落にある上名道池や名道池で秋冬に時折見られる程度で、長居はしない。徳之島町の諸田池にも、少数が飛来する。
観察できる場所池、浅いダム、流れの緩やかな河口など

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