ケシウミアメンボの群れ(つがいも混じる)

ケシウミアメンボ

名称(ヨミ)ケシウミアメンボ
中分類カメムシ目
小分類カタビロアメンボ科
形態体長1~2ミリほどの、とても小さなアメンボ。体、足共に黒く、足はそれほど長くない。体はひし形のように見え、他のアメンボと同様に中足と後足が長め。雌は雄よりやや大きい。他の海生アメンボと同様、羽は持たない。
概要カメムシ目カタビロアメンボ科、ケシウミアメンボ亜科に属する種で、一般的なアメンボ科のアメンボやウミアメンボとは異なるグループに分類されている。

【分布】
国内では三浦半島以西の太平洋岸から、熱帯に広く分布すると考えられる。徳之島では波静かなイノーや磯の潮溜まりで見られる。

【生態】
3月~10月ごろ、素早く水面を移動する姿が見られる。落水した昆虫や死がいを捕らえ、体内を液状に溶かして吸う。岩やよう壁に上がっている姿も見られる。産卵は、岩場やよう壁で行うと思われる。産卵期、雄は雌の背の後方にしがみついているが、捕獲しても離れないほど、ガッチリとついている。

【島内の目撃情報】
おおむね3~10月に見られる。あまりに小さいので、よほど気をつけないと見落としやすい。島内の内湾の磯際や潮だまりで見られる。特に、トリトリデッキ下のよう壁の角に、ウミアメンボとともに群れていることが多く、観察しやすい。また、ウンブキでも見られるが、隔絶された環境にあり、どの時点で住み着いたのか不明である。なお、2023年2月11日(気温は約21℃)に、徳之島町亀津の海岸で7頭が確認され、4頭はすでにつがいになっていたため、成虫の状態で越冬している可能性がある。

 
観察できる場所岩礁にある潮だまり、ヨナマビーチ、トリトリデッキ下など
生息地のGoogleマップURLhttps://goo.gl/maps/GGdJrbmE21A2

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