コウノトリ(豊岡市から飛来した個体)

コウノトリ ( Oriental Stork )

名称(ヨミ)こうのとり
中分類コウノトリ目
小分類コウノトリ科
形態全長110センチを超え、タンチョウに次いで国内最大級。翼を広げると2mに達し、アオサギやダイサギが小さく見えるほど大きい。体や尾は白く、翼の大半が黒、目の周囲と足が赤い。雌雄同色。
生息種類旅鳥
概要国の特別天然記念物。国内に留鳥として分布していたが、1950年代に20羽まで激減し、1980年代に国内個体群は絶滅した。兵庫県豊岡市、福井県越前市、千葉県野田市などで人工繁殖と放鳥が試みられている。豊岡市で人工繁殖し放鳥されたコウノトリの親が自然繁殖し、その幼鳥(J0066)が、2014年3月9日に天城町に飛来し、2018年4月1日まで滞在した。以後、屋久島を経て九州に渡り、さらに5月30日に島根県雲南市で目撃されたあとは、記録が途絶えている。赤ちゃんや幸運を運ぶといわれるコウノトリは、ヨーロッパに分布する別種、シュバシコウである。

【分布】
ユーラシア大陸東岸、ロシア・ハバロフスク地方から中国南部にかけて生息。夏季に北上して繁殖し、南下して越冬する傾向にある。国内には、春秋の渡りの時期に稀に渡来する。

【生態】
主に淡水域の魚類やカエル、陸上の昆虫やヘビなど食べる。島内では主に、タイワンツチイナゴ等大型のバッタやカエル類、イノーのボラなどを食べている。飛ぶときは、あまり羽ばたかず滑空する。知能が高く、木片、投棄されたカニかごやゴム板などに興味を示し、くちばしで触ったり、乗ったりして確認する。更に、他の鳥の採餌行動の真似することがあり、ダイサギやクロツラヘラサギを真似たと考えられる行動が観察されている。

【島内の目撃情報】
松原から浅間にかけての干潟と、天城集落東部から徳之島町の天下茶屋にかけての地域を往復している。休むのは後者の地域で、強風でなければ携帯電話基地局のアンテナで休むことが多い。当部や瀬滝の牧草地や、徳之島ダムで採餌することもある。>>>2014年3月ごろ徳之島へ飛来したが、2018年4月8日現在、屋久島へ移動したため、見られなくなった。
観察できる場所牧草地、河川、池、ダムの浅瀬
関連動画https://drive.google.com/file/d/0Bz9RA7q_36_zUnVzSVd2ZFVwbjg/view?usp=sharing

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