所蔵資料登録番号A001200
作品・資料名
制作時代・年代古墳時代後期(6世紀)
制作/生産地(現在の地名)日本
資料点数1点
寸法高28.5 口径18.8 胴径25.0
作品解説 古墳時代以降の土器を、弥生土器と区別して「土師器」と呼んでいる。名称は『延喜式』に記載されている「土師器」(はじのうつわもの)に由来する。古墳時代の土師器は日常的な容器として用いられたほか、当時の豪族の墳墓である古墳における葬祭儀礼などで用いられた。
 本資料には大きな黒色部分が認められるが、これは焼成の際に燃料の炭素分が吸着した「黒斑」である。古代土師器の焼成は、はじめは弥生時代以来の藁と泥による覆い焼きが行われ、やがて土器焼成坑を用いるようになったと想定されている。本資料は6世紀代に関東地方を中心とした東日本で生産されたもので、関東地方ではこの頃から須恵器の生産が始まっている。須恵器生産が本格化すると、壺の様な貯蔵用の器は土師器から須恵器へ転換した。

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