五輪塔形経筒外容器

所蔵資料登録番号A002241
作品・資料名五輪塔形経筒外容器
制作時代・年代平安時代末期(久安2年:1146)
窯・作者湖西窯 Kosai ware
制作/生産地(現在の地名)日本、静岡県
伝来・出土伝・静岡県浜北市根堅勝栗山出土
資料点数1点
寸法高37.7 胴径23.2 底径21.9
文化財指定重要文化財 / Important Cultural Property of Japan
作品解説【陶工(とうこう)と仏教有識者の合作か】
本作は仏塔(ぶっとう)の一種である五輪塔(ごりんとう)の形を模しています。五輪塔は上から空輪(くうりん)・風輪(ふうりん)・火輪(かりん)・水輪(すいりん)・地輪(ちりん)と連なる形で、宇宙の構成要素・元素である五大(ごだい)を表しています。本作は空・風・火輪と水輪、そして地輪の三つのパーツに分割します。水輪の中は円筒形になっていて、巻物状の経典を銅製の筒に入れて本作に組み込み、更に地下に埋納するタイムカプセルの役割を果たしました。
各パーツには梵字(ぼんじ)と計205字の銘文が刻まれ、仏教の有識者の関与が無くては完成しえない作例です。

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