『灰釉印花文四耳壺』の画像

灰釉印花文四耳壺

所蔵資料登録番号A001762
作品・資料名灰釉印花文四耳壺
制作時代・年代鎌倉時代(13世紀)
窯・作者美濃窯 Mino ware
制作/生産地(現在の地名)日本、岐阜県
資料点数1点
寸法高28.5 口径12.2 胴径26.0 底径11.2
作品解説【地道な生産と稀に高級品、中世の美濃窯(みのよう)】
 岐阜県多治見市を中心に広がる古窯群(こようぐん)を東濃窯(とうのうよう)または美濃窯と呼んでいます。美濃窯は9世紀に愛知県の猿投窯(さなげよう)の灰釉陶器生産が伝播し、12世紀には釉薬を止め、椀や皿などの日用品生産に移行しました。15世紀まで、美濃窯の主力は椀・皿ですが、わずかに高級品を生産しました。
 本作は、肩に四つ耳を持つ四耳壺と呼ばれる形で、元は中国産の白磁の形です。ただし、美濃窯の隣には四耳壺を大量生産する愛知県の瀬戸窯があり、継続的には生産されませんでした。

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