大甕

所蔵資料登録番号A001740
作品・資料名大甕
制作時代・年代室町時代(14世紀)
窯・作者備前窯 Bizen ware
制作/生産地(現在の地名)日本、岡山県
資料点数1点
寸法高95.0 口径51.3 胴径79.0 底径44.0
作品解説【六古窯(ろっこよう)で唯一須恵器(すえき)から発展した窯、備前窯(びぜんよう)】
本作の作られた備前窯は、鎌倉時代から現在に続く六古窯の内、唯一愛知県の猿投窯(さなげよう)や常滑窯(とこなめよう)と異なる技術で始まりました。岡山県備前市に広がった備前窯は、12世紀に瀬戸内の須恵器生産を継承し、当初の製品は須恵器と同じ灰色でしたが、13世紀後半に褐色系の焼き方に変化しました。
 海に出やすい地の利を生かし、備前窯の大甕(おおがめ)は各地に流通しました。備前窯の甕(かめ)は、本作のように褐色に良く焼き締まり、口を玉縁状(たまぶちじょう)にするため破損しにくく頑丈な作りです。

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