大甕

所蔵資料登録番号A001429
作品・資料名大甕
制作時代・年代室町時代(15世紀)
窯・作者珠洲窯 Suzu ware
制作/生産地(現在の地名)日本、石川県
資料点数1点
寸法高58.5 口径50.0/65.0 胴径57.0/65.0 底径13.5
作品解説【日本海側で存在感を放つ中世の須恵器(すえき)】
 本作の作られた珠洲窯(すずよう)は能登半島の先端、石川県珠洲市の窯で、北陸地方の古代の須恵器生産技術をベースに12世紀から15世紀頃まで生産を行いました。海が近い地の利を生かし、珠洲窯の製品は北陸以東の日本海側に多く流通しました。
珠洲窯の製品は古代の須恵器と同様、灰色から暗灰色の地肌が特徴です。生活必需品の甕(かめ)の生産も多く、胴部は古代の須恵器のように板で叩きながら形を整えるため、表面には本作のように板に刻まれた平行線が浮き上がります。

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