灰釉芦鷺文三耳壺

所蔵資料登録番号A001094
作品・資料名灰釉芦鷺文三耳壺
制作時代・年代平安時代末期(12世紀)
窯・作者渥美窯 Atsumi ware
制作/生産地(現在の地名)日本、愛知県
資料点数1点
寸法高39.3 口径16.5 胴径34.0 底径13.5
文化財指定重要文化財 / Important Cultural Property of Japan
寄贈者(財)松永記念館寄贈
作品解説【やきものをキャンバスに水辺の風情を描く】
本作は肩を縦線で三つに区画し、一区画に植物(芦)の茂る水辺で4羽の水鳥(鷺)が戯れる様子が、残る二区画に菊の文様が描かれます。特に植物と水鳥の区画のように絵画的な線刻表現は、本作の産地である愛知県渥美半島の渥美窯(あつみよう)や、石川県能登半島の珠洲窯(すずよう)などで限定して見られます。中でも本作の表現は極めて完成度が高く、陶工以外が関与した可能性が考えられます。
渥美窯は、12、13世紀という短期間に操業した窯ですが、本作のような特注品が散見される名窯です。

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