所蔵資料登録番号A000410
作品・資料名
制作時代・年代室町時代(15世紀)
窯・作者丹波窯 Tanba ware
制作/生産地(現在の地名)日本、兵庫県
資料点数1点
寸法高41.5 口径15.0 胴径31.0 底径16.0
作品解説 丹波窯は兵庫県篠山市今田町内に成立した中世の窯跡群である。平安時代までは須恵器の生産地域であったが、平安末期(12世紀代)に焼き締め陶器の生産地として成立した窯業地である。
 中世丹波窯の壺は13世紀までは常滑窯の製品に類似したものであったが、14世紀に入ると丹波窯独自の形態をとるようになった。14世紀以降の壺は本作のような丸胴形のものと長胴形のものがあり、いずれも耐火度の高い精良な白色粘土を用いて粘土紐作り成形した後に器面を撫で仕上げしている。
 本作は、成形は粘土紐造りされた後に、器面を撫で仕上げられている。口縁部はやや外反ぎみに短く立ち上がり、その端部が丸く撫で仕上げされる手法も丹波窯の特徴。肩部には「大」字状の窯印が刻まれ、緑色の自然釉がかかって底部に向って流下している。

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