牡丹文経筒外容器

所蔵資料登録番号A000349
作品・資料名牡丹文経筒外容器
制作時代・年代平安時代末期(11世紀末~12世紀初頭)
窯・作者猿投窯 Sanage ware
制作/生産地(現在の地名)日本、愛知県
資料点数1点2パーツ
寸法高38.0 口径15.8 胴径17.5 底径20.9
文化財指定愛知県指定文化財(工芸) / Important Cultural Property of Aichi Prefecure
作品解説【祈りを込めたタイムカプセル】
11世紀から12世紀にかけて、仏教が衰退し世の中が大いに乱れるという考えが広がり、人々は仏教の教科書である経典を未来に伝えようとしました。当時の貴族や僧侶たちは経筒(きょうづつ)と言う銅製の筒に巻物状の経典を入れ、本作のような外容器(がいようき)に入れて埋めました。
猿投窯(さなげよう)は11世紀末になると釉薬(ゆうやく)を放棄し、地域の人々の日用雑器を大量に焼くようになりますが、本作のような特別な需要にも対応しました。描かれた牡丹(ぼたん)の花は華やかで、当時の貴族や僧侶の好みを反映しています。

PageTop