深鉢

所蔵資料登録番号A002679
作品・資料名深鉢
制作時代・年代縄文時代中期
制作/生産地(現在の地名)日本
資料点数1点
寸法高57.3 胴径53.0 底径14.5
寄贈者工藤吉郎氏寄贈
作品解説【手の込んだ装飾、これぞ縄文(じょうもん)】
本作は縄文土器の中でも、口の部分の複雑な立体造形が目を引く装飾豊かな作例です。4500年前頃の日本列島に、非常に優れた技術があったことがうかがえます。世界的に見ても、縄文土器ほど立体的な装飾が発達した地域はありません。
胴の部分を見ると縄目文様(なわめもんよう)が連続していますが、これが縄文土器の名前の由来です。本作は煮炊きに使う深鉢(ふかばち)という形で、壊れることも多くあったはずですが、消耗品とも言えるものに手の込んだ装飾を施す点に、縄文文化の特色がうかがえます。

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