辰砂釉六角花瓶

所蔵資料登録番号A001316
作品・資料名辰砂釉六角花瓶
制作時代・年代昭和3~9年頃(ca.1928~1934)
窯・作者山茶窯/小森忍 KOMORI Shinobu
制作/生産地(現在の地名)日本、愛知県瀬戸市
資料点数1点
寸法高34.5 口径4.2 胴径15.5 底径10.0
作品解説 大阪生まれ。京都市陶磁器試験場、中国の南満州鉄道中央試験場にて中国陶磁・釉薬研究に没頭し、さらに古窯の調査なども行い、真似のできない中国陶磁の再現を行った。1921年には中国大連に小森陶磁器研究所・陶雅堂(とうがどう)窯を設立した。1928年瀬戸に研究所を移し、山茶窯(つばきがま)を開いた。その後、各地を転々として1949年に北海道に定住し、1951年江別市に研究所を再開し、北斗窯を再窯した。本作品は山茶窯時代のものであるが、全体に辰砂釉を掛け、さらに白濁釉を面取りした稜部分に重ね掛けをしていて赤と白のコントラストが非常に斬新なデザイン効果をあげている。もはや中国陶磁に範は見られず、さらに独自の表現へと移った小森の制作振りが伺える作品である。

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