瀬戸黒茶碗

所蔵資料登録番号A000017
作品・資料名瀬戸黒茶碗
制作時代・年代昭和34年(1959年)頃
窯・作者荒川豊蔵 ARAKWA Toyozo
制作/生産地(現在の地名)日本、岐阜県可児市
資料点数1点
寸法高9.3 口径12.3 底径6.6
寄贈者川崎音三氏寄贈
作品解説荒川豊蔵は、1930年に岐阜県可児市久々利大萱牟田ヶ洞の古窯跡で志野茶碗の陶片を発見し、従来は瀬戸産とされていた志野や瀬戸黒が美濃産であることを実証しました。それ以降、桃山陶の再現に生涯をかけました。瀬戸黒の黒色は、鉄釉を掛けて焼成し、釉の熔けた頃に窯の中から引きだして急冷することによって得られます。この行為から、引出し黒とも呼ばれています。
本作品には、胴部に縦の箆目(へらめ)をいれず、腰部にやや丸みが出るように削りを加えるなど、桃山時代の瀬戸黒にはない荒川独自の造形が見受けられます。

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