貝形花器

所蔵資料登録番号A005806
作品・資料名貝形花器
制作時代・年代1877-1884年頃
窯・作者エミール・ガレ Emile Gallé/ラオン=レタップ製陶所
 Raon l'Etape workshop
制作/生産地(現在の地名)フランス
資料点数1点
寸法高12.0 長さ33.0 幅20.0 底径15.5×13.3
寄贈者西垣千代子氏寄贈
作品解説 二枚貝を象ったフィルムに、さらに小さな帆立貝や芋貝を貼り付けた海のモチーフのうつわである。貝殻といえばロココ・スタイルが想起させるが、ガレの場合は海中生物や海洋に関する書物を所蔵しており、1870年代以来の海の世界への学術的関心からこうした陶器やガラス器を制作し始めた。陶器制作はやがて1880年代末に止み、ガラス器の制作に集中していくが、もともと陶器とガラス器はガレにとって同等の表現手段として存在していた。これらの海をモチーフにした一連の陶器・ガラス器制作はやがて、小さなヒトデやうつぼ、貝類がモチーフとして表現された晩年の傑作「手」(ガラス、1904年、オルセー美術館蔵)へと結晶してきた。

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