台付壺

所蔵資料登録番号A002781
作品・資料名台付壺
制作時代・年代三国時代（5世紀中葉）
制作/生産地（現在の地名）韓国（新羅）
資料点数1点
寸法高30.5 口径15.8 胴径23.2 底径17.1
寄贈者加藤舜陶氏寄贈
作品解説　朝鮮半島では、北に高句麗、南に百済・新羅・加耶が並立していた時期を三国時代（4世紀～7世紀半ば）と呼ぶ。朝鮮半島における硬質の陶質土器の生産は百済において4世紀代に始まり、やがて各地で特色ある陶質土器が生産された。日本の須恵器の源流となった半島南部の伽耶地方では広口壺、器台、台脚付きの杯・壺類や異形土器が特徴的で、器物の表面には叩き目文や櫛描きによる波状文が施されるものも多い。

2025.12.13
［陶質土器］台付壺
丸底壺に長方形の透かし孔のある脚台が付いた、新羅の陶質土器です。頸部には波状文が施され、肩部にかけて自然釉の痕跡もみられます。新羅では本器のように壺と脚台が一体化した「台付壺」が盛んに作られましたが、西の加耶地域では、壺と器台は別々に作られるのが一般的でした。

This is a Silla stoneware vessel featuring a round-bottomed jar attached to a pedestal with rectangular perforations. The neck is decorated with wave patterns, and traces of natural ash glaze are visible on the shoulder. While pedestal jars with integrated stands like this one were common in Silla, in the Gaya region to the west, jars and vessel stands were typically made as separate pieces.

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