灰陶鬲

所蔵資料登録番号A005734
作品・資料名灰陶鬲
制作時代・年代西周時代後期(前9‐前8世紀)
制作/生産地(現在の地名)中国、黄河中流域
資料点数1点
寸法高10.0 口径13.9 胴径13.9
寄贈者三浦豊子氏寄贈
作品解説【携帯型炊飯器】
「鬲」という漢字は、釜にふくらんだ三本足が付いた器を真横から見た形をあらわします。三本足の上にフリルのような飾りが付いていますが、これは青銅器の装飾を模したものです。「鬲」は新石器時代から初期王朝時代にかけて、穀物の煮炊きや蒸し器として日常的に用いられていました。

2025.12.13 SUEKI特集 Before SUEKI
灰陶鬲
【青銅器由来の飾り付き土器】
灰陶の中でも比較的高火度で焼成された鬲で、三本足の直上に鰭状の装飾が付くことから、鋳型の合わせ目の装飾を持つ青銅器に倣った器形と考えられます。須恵器が登場するはるか古代から、中国では竪穴式の窯で1000°程度・還元炎焼成で作られた灰陶が用いられています。

PageTop