灰釉長頸瓶

所蔵資料登録番号A004416
作品・資料名灰釉長頸瓶
制作時代・年代平安時代前期(9世紀)
窯・作者猿投窯 Sanage ware
制作/生産地(現在の地名)日本、愛知県
伝来・出土愛知県西尾市・矢作古川江原橋下遺跡出土
資料点数1点
寸法高28.7 口径15.4 胴径21.4 底径13.3
文化財指定愛知県指定文化財(工芸) / Important Cultural Property of Aichi Prefecure
作品解説【猿投窯(さなげよう)が完成させた新たなやきもの】
 愛知県西部の猿投窯は、古代の日本で最大のやきもの産地ですが、単に生産数だけでなく、9世紀には須恵器(すえき)と異なる新たなやきものとして灰釉陶器(かいゆうとうき)を完成しました。灰釉陶器は本作のように須恵器と異なる白っぽい地肌に、植物の灰を原料とする釉薬(ゆうやく)を施し、緑や黄色を帯びたガラス質でコーティングされています。
 本作は丸い胴に頸(くび)の長い口が付いていますが、この形は8世紀から12世紀頃まで作り続けられた形で、液体の貯蔵や注ぐのに重宝されたと考えられます。

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