ティーセット(ジャパン)

所蔵資料登録番号A002356
作品・資料名ティーセット(ジャパン)
制作時代・年代20世紀
窯・作者ロイヤル・クラウンダービー Royal Crown Derby
制作/生産地(現在の地名)イギリス
資料点数15点23パーツ(ティーカップ&ソーサー6組、プレート6、ティーポット1、シュガーポット1、クリーマ1)
作品解説【古伊万里風の人気シリーズ】
ダービーは、1748年頃にアンドリー・ブランシュがイングランドのダービーに工房を開いたことに始まる。1756年に絵付師ウィリアム・デューズベリーと銀行家のジョン・ヒースが共同経営者と参加ししたことをきっかけに発展し、1775年には国王ジョージ3世から「クラウン」の称号を受けた。その後たびたび経営者を変えたが、1848年設立のキング・ストリート工場や1877年設立のオスマンロード工場では、優秀なアーティストたちが制作に携わり、繊細で華やかな高級磁器を生み出した。1890年にヴィクトリア女王から「ロイヤル」の称号を受け、唯一の二つの称号を持つ唯一の窯として知られている。
 18世紀の金襴手様式の肥前磁器に影響を受けたデザイン「オールド・イマリ」は1950年代から現在まで作られている人気シリーズである。

1994(H6)『食器のデザイン展 世界の名窯品』
ジョージⅢ世から「クラウン」を、ビクトリア女王からは「ロイヤル」の名を許された。イギリスの陶磁器は、始めチェルシーで発達し、後にダービーが中心地となった。この窯は、1748年この地に設立され、ブランドの名を世界的に高めたのは、日本の伊万里焼の金襴手を模したパターンの開発による。
日本の伊万里焼の金襴手を模したものである。マイセンの柿右衛門写しと並んでヨーロッパ磁器の日本風パターンの典型となり、200年を経た今も、同社を代表するものとして親しまれている。

2007『食卓の華ー世界に愛された日本の洋食器100年ー』
イギリスのダービー社が王室の御用で高く評価された「ロイヤル」と「クラウン」の両方の称号が付けられた名窯である。このパターンは17世紀後半から日本が輸出した「IMARI」に因んで販売されている代表的なパターンであるが、日本においては伊万里焼との混乱を防ぐために「JAPAN」として売られている。

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