灰釉短頸壺

所蔵資料登録番号A000888
作品・資料名灰釉短頸壺
制作時代・年代平安時代前期(9世紀)
窯・作者猿投窯 Sanage ware
制作/生産地(現在の地名)日本、愛知県
伝来・出土伝・岐阜県高山市出土
資料点数1点
寸法高22.6 口径9.4 胴径24.0 底径12.7
文化財指定愛知県指定文化財(工芸) / Important Cultural Property of Aichi Prefecure
作品解説【白と緑、地肌とガラス質のコントラスト】
猿投窯(さなげよう)では9世紀に本格的な灰釉陶器(かいゆうとうき)が完成し、著しく発達しました。左に展示中の8世紀末から9世紀初頭の作例と比べると、本作は地肌が白に近く、灰釉も暗緑色から緑色になり、須恵器(すえき)とは異なる明るい発色の新たなやきものの完成を伝えています。
本作は光沢のない白地に光沢のある緑の灰釉という、質感と色彩のコントラストが目を引きます。当時もこの新たなやきものに人々の関心が向けられたようで、東海、関東、近畿地方で蔵骨器(ぞうこつき)などに使用されました。

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