双耳深鉢

所蔵資料登録番号A000192
作品・資料名双耳深鉢
制作時代・年代縄文時代中期(前3000年~前2000年)
制作/生産地(現在の地名)日本
伝来・出土長野県東筑摩郡山形村出土
資料点数1点
寸法高31.0 口径30.0 底径8.5
作品解説【躍動感あふれる縄文時代中期の中部山岳地帯】
 14000年以上続いた縄文土器の歴史の中で、縄文時代中期は最も装飾性が高まります。本作は縄文時代中期に煮炊きに用いられた深鉢(ふかばち)という形です。粘土の紐を貼り付けて、植物のつるのような渦巻き状の装飾を施しますが、この種の土器は中部山岳地帯で流行しました。口に付けられた二つの大ぶりの突起も、渦巻き装飾で飾られています。
 煮炊き用の実用的な容器に本作のような手の込んだ装飾を施すところに、縄文土器の特異性が良く表れています。

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