深鉢

所蔵資料登録番号A000189
作品・資料名深鉢
制作時代・年代縄文時代中期(前3000年~前2000年)
制作/生産地(現在の地名)日本
伝来・出土長野県東筑摩郡山形村出土
資料点数1点
寸法高53.0 口径36.0 底径19.0
作品解説 土器が最も発達した縄文時代中期の、中部山岳地方の特徴的な深鉢である。粘土紐を貼り付けた突帯で渦巻状の文様を施し、その間隙を櫛描の沈線で充たした、装飾性豊かな深鉢である。煮炊き用の、いわば消耗品でもある深鉢に、これほど手の込んだ装飾を施すのは、装飾が単なる飾りではなく、縄文人の精神文化を表現するものであったからである。命の源である食物を与えてくれる自然に対する、感謝と祈りを込めて作られたのであろう。

PageTop