天目

所蔵資料登録番号A007478
作品・資料名天目
制作時代・年代室町時代(15世紀末)
窯・作者瀬戸窯 Seto ware/美濃窯 Mino ware
制作/生産地(現在の地名)日本、愛知県瀬戸市、岐阜県(東濃地方)
伝来・出土愛知県瀬戸市、岐阜県(東濃地方)
資料点数1点
寸法高7.1 口径12.8 底径4.7
寄贈者松浦繁蔵氏寄贈
作品解説砂粒をあまり含まない密な胎土を有する。焼成は良好で、素地は破面が灰白色、鉄化粧の部分は暗茶色、鉄釉は褐黒色で内面は所々茶色を呈する。底部は削り出し輪高台を有し、高台脇には削りにより面が取られる。緩やかに内湾しつつそのまま口縁部に至る。底部から胴部の外面にかけては回転ヘラ削りで仕上げられ、口縁部内外面は回転ナデにより仕上げられる。そのほかの内面はコテを使用して回転ナデが施される。見込みには不明瞭ながら径3.6㎝程の鏡がある。底部から腰部にかけての土見せの部分には鉄化粧が施される。腰部より上の内外面は鉄釉を浸け掛けにより施すが、見込みに関しては一部流し掛けの可能性もある。口縁端部には覆輪(真鍮)が施される。高台の残存部に目跡が二つ確認でき、後補されている欠失部にもう一つ目跡があったものと推測される。

 本器は、高台周辺の形状や鉄化粧、自然におさめる口縁部の形状等から瀬戸美濃大窯の最初期にあたる15世紀末頃の天目である。残存状況や焼き上がりは大変良好で、鉄釉の施釉範囲以外も鉄化粧がなされることで全体に黒い印象となるが、鉄化粧は大窯期の天目で多く見られる。

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