鉄釉狸手焙

所蔵資料登録番号A000829
作品・資料名鉄釉狸手焙
制作時代・年代江戸時代後期(19世紀)
窯・作者平澤九朗(初代) HIRASAWA Kuro 1st
制作/生産地(現在の地名)日本、愛知県名古屋市
資料点数1点
寸法高25.2 胴径25.8/28.0 底径27.5
作品解説【実はたぬきだった和尚さん】
狸は古来より物語の中で、化(ば)ける、人間を化(ば)かす、月夜に腹鼓を叩くなど、ちょっとミステリアスな存在として登場してきました。中でも僧侶に化けた狸の話は日本各地に伝わり、江戸時代中頃からその姿が絵画や工芸品の題材となりました。この手焙りは手びねりで成形した際の指あとを敢(あ)えて残すことで、ふくよかな狸の風合いを上手く表現しています。作者の平澤九朗(ひらさわ・くろう)は、元尾張藩士で茶人としても知られ、隠居後に素人ながらも趣あるやきものを作りました。

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