織部茶入 銘喜撰

所蔵資料登録番号A002670
作品・資料名織部茶入 銘喜撰
制作時代・年代江戸時代初期(17世紀初頭)
窯・作者美濃窯 Mino ware
制作/生産地(現在の地名)日本、岐阜県
資料点数1点
寸法高10.8 口径2.8~3.0 胴径6.0 底径5.0
作品解説 織部の装飾は茶入には過剰なものとなりがちである。この茶入の場合、形はほぼ寸胴であるが、肩は面取、胴部中ごろまでろくろ目が残り、縦へら目となだれ(釉の流れ)が各2カ所、正面に描き文様がある。豊かな景色であるが、全体としてはほどよい落ち着きがある。底部は内側へ削り込んだあげぞこで、中央に「イ」の刻銘がある。銘「喜撰」は六歌仙の一人「喜撰法師」によるものであろうか、小堀宗慶(遠州流十二世家元、当代)の命銘である。

2005『桃山陶の華麗な世界』
織部の茶入は立ちが高く、胴に絵が描かれ、へら削りや歪みを加え、底はやや大きく作られたものが多い。この茶入は背面が平らで前が膨らみ、三角に近い形をしている。胴の中ごろまで轆轤目が巡らされ、縦のへら削りは前後に、鉄釉の流し掛けは左右に2か所あり、正面には細長い文様が描かれている。胴裾の土は円座のように貼り付き、底は内側へ削り込まれ、中央に「イ」の刻印がある。銘「喜撰」は小堀宗慶(遠州流十二世家元)の命名で、六歌仙の一人「喜撰法師」によると思われる。

2009『志野・黄瀬戸・織部のデザイン』
ロクロ水挽き成形され、面取り肩、ロクロ目に縦へら目が入れられ、底部は円座状に段付となっている。鉄釉と鉄絵が肩身変わりとなり、鉄絵は吊るし文様が描かれている。

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