西尾のヒメタイコウチ

分類県指定
種別天然記念物(動)
所在地西尾市八ッ面町山下地内
所有者西尾市
指定年月日S43.12.11
詳細解説ヒメタイコウチはタイコウチ科に属する水棲昆虫で、タイコウチによく似るが、より暗褐色で扁平である。体長は18~22ミリで、腹端の呼吸管は3mm程と短い。伏流水が滲み出す湿った土地、湧水地のコケや落葉間に生息し、地上性の小さな昆虫類、クモ等を捕食する。愛知県・三重県・岐阜県・兵庫県・香川県等、局所的に分布する。多くの生息地は特別な保護指定を受けていないため、開発・河川改修等やペットショップなどで商品化され生息地や個体数が消失しているのが現状である。また、ヒメタイコウチの良好な生息地となる溜池の流れ込み周辺の湿地では、外来種(オオクチバス・ブルーギル・アメリカザリガニ・ウシガエル等)の直接的・間接的な影響で、生息環境の悪化が著しくみられる。
参考資料
川合禎次(編)1998年『日本産水生昆虫検索図説』東海大学出版会
島谷幸宏 他(監)1996年『川の生物図典』山海堂

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