蓮華寺庭園

分類県指定
種別名勝
所在地あま市蜂須賀
所有者蓮華寺
指定年月日S40.5.21
時代室町
詳細解説海部郡美和町蜂須賀にある新義真言宗・池鈴山蓮華寺境内の北部、大師堂西側に作庭されたもので、石を使わない庭園である。庭のほぼ中央に池を置き、その北、北東、南西に高さ1~3m余の築山5つを配し、池の左右から堀川を導き、北東の川の出口には雅致に富む一枚岩の橋が掛けられている。もと針葉樹や広葉樹の灌木をまばらに植え、西方の養老の山々や伊吹山を遠望できるように作庭された。石組を用いない無技巧の技巧を特色とする点で室町時代以前の築造になると推定される池泉式庭園である。
この庭にはのちの桃山時代に清洲から寄進石24個が入れられ、素朴な情景や遠景の眺望がやや変化するが、前面に石と樹木を配した新たな景観を作っている。全体には築山などの原形をよく残していることから県下には類例の少ない古式の庭園といってよい。
なお、一帯は愛知県自然環境保全地域となっており、さらに境内のこの庭の南西には、かやの大木があり、県指定の天然記念物となっている。指定面積1,479m2。

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