算額

分類県指定
種別有形民俗
所在地豊川市桜ヶ丘町 桜ヶ丘ミュージアム(寄託)
所有者引馬神社
指定年月日H11.11.26
時代江戸 寛政9
詳細解説引馬神社の算額は、渡辺統虎が、父富秋(1684~1764)の33回忌追善のために氏神に奉納したものである。渡辺家は御馬湊(おんまみなと)の廻船問屋で、富秋は郷土史研究や和算などの著作を残している。
ここの算額は3面があり、縦約30cm、横約180cmの杉板に、和算30問と解法が多色で描かれ、縁に約5センチの黒い枠がつく。第1面は島良左による序および5問、第2面は11問、第3面は14問である。第1面の出題と回答は別人で、2面と3面は自問自答となっている。出題者は統虎はじめ一門の他、東三河・西遠江の当時著名な和算家22名が名を連ね、それぞれの住所や師弟関係も墨書している。この算問と序は、『算術問答集上巻』(豊橋市中央図書館所蔵)に収められているが、問題の配列は一部異なる。この算額は現代においても問題の質が高く、海外にも紹介されている。

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