大川神明宮の舞台

分類県指定
種別有形民俗
所在地岡崎市大高味町
所有者大川神明宮
指定年月日S51.11.1
詳細解説大川神明宮の舞台は、岡崎市大高味町の大川神明宮境内の本殿に向かって建てられている。これは、江戸時代後期から昭和30年代頃まで舞台として活用されてきた。現存する舞台は明治15年(1882)に棟梁杉本友吉によって建てられ、その後幾度かの修復を重ね、今に至っている。
建物は桁行10.9m、梁間9.08m、茅葺き入母屋造りで、棟には千木を載せている。床高は0.87mあり、直径6.7mの回り舞台が切られている。回り舞台は22個の木車が付いた皿回し式で、背面の4ヶ所に腕木が付き、床下で操作する。その中に3.6m×1.5mの穴が切られ、屋根裏の太鼓(轆轤、現在はない)でせり上げられた。また、0.75m四方の切穴も2ヶ所あり、箱枠の底にロープをつけて万力で上下させた。舞台の上手には太夫座があり、下手が幕だまりとなっている。二重台と花道の一部が保存されている。
茅葺きの優美な姿とともに、舞台としての数々の装置を備えており、明治中期の典型的な舞台である。

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