吉浜の細工人形つくり

分類県指定
種別無形文化財
所在地高浜市吉浜
保持者・保持団体吉浜細工人形保存会
指定年月日S39.3.23
時代江戸
詳細解説高浜市の吉浜地区にある柳池院(りゅうちいん)と宝満寺の境内で、5月8・9・10日に「おためし」と呼ばれる行事がある。柳池院では、熱田神宮の「花のとう」の作りものを再現し、それを「おためし」という。この「おためし」では、もうひとつの飾りものが別に公開されている。それが「吉浜細工人形」である。本来は「おためし」に由来するものではなかったが、展示物の1つとして、明治時代から両者一緒に飾られるようになった。
吉浜細工人形は農閑期を利用しての人形づくりが起源といわれるが、その成立には不明な点が多い。人形の胴体を竹で作り、その表面には着色した貝殻や木の実で飾るのを特徴としているが、古くは造花等を用いて人形を製作していたという。歌舞伎や故事の名場面、最近ではアニメーションの人気キャラクターも登場する。また、現在、全国各地の菊人形制作にも関わっている人形師や菊師には吉浜ゆかりの者が多い。

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