理趣経板木

分類県指定
種別歴史資料
所在地稲沢市大塚南
所有者性海寺
指定年月日H11.9.10
時代文安元
詳細解説平安時代以来、教典の印刷は奈良・京都の大寺院で行われていたが、時代が下がるにしたがい各地の寺院でも印刷されるようになった。本版木は、4枚、表裏8面、合計220行にわたり、密教経典である理趣経を彫刻したものである。文安元年(1444)に性海寺第21世住職良昌が、一門の援助を受けて開板したとの奥書がある。現在までに紹介されている理趣経の最古の版本は、大谷大学所蔵の康正元年(1455)に印刷されたものがあるが、本版木で印刷された版本は発見されていないものの、それより古い時代の最古の理趣経となる。また、摩耗して印刷の字が不明な部分を削り取って補筆した跡があり、この版木の需要が多く、長時間にわたり使用されたことを示す資料としての価値は高い。

PageTop