陶製狛犬(吽)

分類県指定
種別工芸
所在地西尾市八ツ面町
所有者等久麻久神社
指定年月日S38.4.19
時代室町
詳細解説(吽) 高さ25.5㎝
久麻久神社へ奉献されたものであろうが、その由来は明らかでない。小品であるが、顔はやや怪異。全体は正面をみすえる伝統的な作り方で全面にたっぷりと、灰釉をかけており、それに細かい貫入が生じている。作調釉質からみて瀬戸系窯で制作された室町期のものと思われる。表に墨書が見えるが文字が消えて判然としない。残存例の少ない室町時代前期の特徴をよく備えた作品で、貴重である。
(阿) 高さ25.0㎝
昭和44年、久麻久神社本殿の解体修理の時、紛失していた阿形の頭部が発見され、復元がなされた。大きい鼻、卵形の目と太い眉で、吽形と同じ造形手法である。さらに、青味を帯びた灰釉、その釉には、年代を物語る細かい貫乳がみられるが、阿形の頭部にも同一の貫乳がある。以上のことから、阿形を追加指定した。

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