磬(大治二年在銘)

分類県指定
種別工芸
所在地岡崎市高隆寺町 岡崎市美術博物館(寄託)
所有者等桜井寺
指定年月日S35.6.2
時代平安
詳細解説縦9.8㎝ 横26.4㎝
中央撞座は大きな八葉複弁の蓮華座で、左右に孔雀模様がある。撞座上部向って右に「高野山」左に「東塔」さらに向って左方下部に「大治二年十一月」の刻銘がある。
大治2年11月は高野山東塔落慶供養の年月である。刻銘文字もだいたい良く、孔雀模様もはなはだ優美で整っている。加うるに、輪郭線がまことに流麗な構成で、曲線の切れこみ切点の角度、また両下端の張り具合等申し分のない佳作である。大きさも一般のものよりかなり大きく県下在銘のうち最古の優品である。

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