灰釉蕨手文手付水注
| 分類 | 県指定 |
|---|---|
| 種別 | 工芸 |
| 所在地 | 瀬戸市南山口町 |
| 所有者等 | 愛知県陶磁美術館 |
| 指定年月日 | R7.2.12 |
| 時代 | 鎌倉 |
| 詳細解説 | 鎌倉時代初期(12世紀末)から室町時代にかけて、瀬戸窯では釉薬を施した陶器(通称「古瀬戸」)の生産が展開した。鎌倉時代から南北朝時代にかけての古瀬戸製品は、国産高級陶器として、東日本を中心に新興の武士や寺院などの上層社会でステータスシンボルとして受容されたと考えられている。 本品は出土地不詳。昭和初期には北大路魯山人(※)が所持していた。球状の体部に印花文等の技法によって剣先文、蕨手文、円圏文、花文を配し、灰釉は黄緑色に発色しつつ一部は下方に向かって流れて景色となっている。古瀬戸印花文水注としては装飾性が極めて高く、類例のない名品として知られてきた。魯山人以降、長く個人の所蔵品であったが、2020年度に愛知県の所有となった。 (※)北大路魯山人 1883-1959。篆刻や書、陶磁、漆工芸、絵画、料理など様々な分野で独創的な芸術活動を展開した芸術家。 |
はじめに
1 文化財ナビ愛知は、県内に所在する国・県指定文化財、国の登録文化財の概要を紹介するものです。
2 解説文は、指定調査の報告書等を基に、愛知県文化財保護審議会委員の監修により作成しました。
3 文化財ナビへのリンク、解説文・写真の引用等については、あらかじめ愛知県県民文化局文化部文化芸術課文化財室にご連絡願います。
※建造物の詳細解説については、愛知県教育委員会が実施した「愛知県近代化遺産総合調査」、「近代和風建築総合調査」に携わっていただいた先生方のご協力をいただきました。なお、この調査の成果については「愛知県の近代化遺産」(平成17年刊行)、「愛知県の近代和風建築」(平成19年刊行)にまとめられています。
愛知県県民文化局文化部文化芸術課
文化財室 保護・普及グループ
Tel:052-954-6783 Fax:052-954-7479
〒4608501 名古屋市中区三の丸3-1-2
1 文化財ナビ愛知は、県内に所在する国・県指定文化財、国の登録文化財の概要を紹介するものです。
2 解説文は、指定調査の報告書等を基に、愛知県文化財保護審議会委員の監修により作成しました。
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※建造物の詳細解説については、愛知県教育委員会が実施した「愛知県近代化遺産総合調査」、「近代和風建築総合調査」に携わっていただいた先生方のご協力をいただきました。なお、この調査の成果については「愛知県の近代化遺産」(平成17年刊行)、「愛知県の近代和風建築」(平成19年刊行)にまとめられています。
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